新年のご挨拶

平成11年4月から4期16年間小金井市長を務めさせていただき、昨年12月17日の任期をもって退任いたしました。

これまでお支えいただいた皆様に心から感謝申し上げます。

小金井市の大きな課題は、北海道夕張市をも下回る全国最下位の財政状況の改善。開かずの踏切り解消のためのJR中央線の高架化や、駅周辺整備などの街づくり。そして4年前、市を震撼させたごみ問題は、日野市、国分寺市と本市の三市での共同処理が決定するなど、諸課題が大きく改善されたことで、私に与えられた役割は果せたと判断し引退を決意しました。

私心を持たず市政に全力を傾注できたことを誇らしく思っています。

私の終の住処となる小金井市の永遠の発展を心から願って止みません。

本年が皆様にとって素晴らしい年になることをご祈念申し上げます。

 平成28年 元旦

前小金井市長
inaba

市長4期16年を終えるにあたって

 

平成11年4月26日、市長に就任し途中2度の空白期間はありましたが4期・約16年間、市政を担当させていただきました。そして、私の果たすべき役割は終えたと判断し、本年12月17日をもって引退いたします。

 市議会議員4期14年、市長4期16年、長い間本当にお世話になりありがとうございました。心から感謝申し上げます。

 私の市長就任当時は、あの北海道夕張市をも下まわる全国最下位の財政状況でした。それは、人件費の異常な高さに起因するものでした。また、JR中央本線の開かずの踏み切り、新宿~八王子間で最も開発が遅れてしまった駅周辺の整備。そして、不安定なごみ処理問題など課題は山積でした。しかし、明けない夜はない、冬の後に必ず来る春を信じ、16年間、私心を捨て全精力で市政に取り組んできました。

 30%を超えていた人件費比率は16%台に、中央線の高架の完成で踏切は解消し、駅周辺の整備も大きく前進しました。少子高齢対策では、保育園の待機児は平成29年4月に解消、そして、特別養護老人ホームも貫井北町に140床の建設が決定しました。全国にその名を馳せてしまったごみ問題も「浅川清流環境組合」を平成27年7月に設立し、私の最大の選挙公約を果たすことができました。

 これらの課題の解決は、私一人でできるものではありません。市民、職員、そして議員の協力が無ければ成就しません。特に議会は少数与党ということもあり、厳しい対応に迫られました。そのような中で自民党、公明党議員団とともに五十嵐京子さんの協力があってのことでした。

 平成23年4月の市長選挙で私が落選し、新たな市長が誕生しました。市政は大混乱におちいり市民の不安は頂点に達しました。新市長は半年で辞職し、再度の選挙となり、私の再登板となりました。再びこの様な混乱を起こしてはなりません。そのためには市政の安定的な継承が必要です。私は責任をもって五十嵐京子さんを推薦します。

稲葉孝彦

平成27年11月吉日

平成26年1月6日 市長による職員向け年頭挨拶

職員の皆さん、新年おめでとうございます。市長の稲葉でございます。

希望に満ちた平成26年(2014年)の新春を、ご家族お揃いで健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。

東京での正月は、比較的穏やかな天候に恵まれ、連日のように、富士山を見ることができました。本年もこのように穏やかな1年であってほしいものです。

年末からの土日を入れて9連休となるのは11年ぶりとのことですが、職員の皆さんは、年末年始の9日間をどのように過ごされたでしょうか。平成26年に向けてリフレッシュされたことと思います。

私も昨年1年を振り返るとともに、市政の諸課題解決に向け、新たな決意で新しい年を頑張ってまいる所存です。

一昨年暮れの衆議院議員選挙と東京都知事選挙の同時選挙に続き、昨年は、3月に市議会議員選挙、6月に都議会議員選挙、そして7月に参議院議員選挙が連続して行われました。さらに年末には、東京都知事が急に辞任することとなり、2月9日に再度、都知事選挙が行われます。急な選挙となり、選挙管理委員会をはじめ、職員の皆さんには大変ご苦労をおかけしますが、遺漏なく選挙が行えるよう事務執行をお願いいたします。

選挙の結果が、東京都民の期待に応えられる政治に繋がることを願っていおります。

さて、未曾有の災害となった東日本大震災、そして、それに伴う原発事故から3度目の正月を迎えました。復興には程遠く、今なお、住み慣れた故郷に帰れず、不自由な生活を余儀なくされている方々がたくさんいられることにも心が痛みます。また、昨年の伊豆大島の台風による土砂災害についても、死傷者が出るなど甚大な被害があり、復興にはまだ時間がかかります。

市といたしましても、できるだけの協力をしていくとともに、これらの災害を風化させることなく、災害に強いまちづくりを進めるなどの対策を講じてまいりたいと考えています。

次に市政の最重要課題である「ごみ問題」についてです。

まず、本年度の年間可燃ごみ処理予定量の13,000tに対し、昨年11月時点では全量の処理先が確保されていませんでしたが、12月に国分寺市と西多摩衛生組合に合わせて3,200tを受け入れていただけることとなり、平成25年度の可燃ごみ処理は、その全量を滞りなく処理できる見込みとなりました。本市の可燃ごみを受け入れていただいている、多摩川衛生組合、昭島市、国分寺市、西多摩衛生組合の各施設周辺にお住まいの皆様ならびに関係者の皆様に心から感謝申し上げます。

「安定的な可燃ごみ処理体制の確立」のため、日野市において、本市と国分寺市の3市での可燃ごみの共同処理について、協議を重ねてきたところですが、昨年12月に日野市議会定例会において、「ごみ処理施設関連経費」を含んだ補正予算が可決されたことにより、より具体的に共同処理の実現に向けた事業が進展していくこととなります。この間日野市当局は、施設周辺や全市的な説明会、また、戸別説明やよろず相談窓口を開設するなど、市民の理解を得るための取り組みを行っております。日野市の取り組みに感謝するとともに、今後も3市における協議を重ね、本市の役割や責任を誠実に果たしたいと考えています。しかし、新ごみ処理施設が稼働する平成31年までの間、本市の可燃ごみ処理は広域支援により他市の施設にお願するほかはありません。職員の皆さんもこの様な状況にあることを十分理解し、対応していただくようお願いします。

現在、来年度の予算編成に向け、査定を行っているところですが、昨年度と同様、厳しい財政状況のもとでの予算編成となっています。景気の状況は持ち直しつつありますが、依然として税収の伸びは期待できず、歳入と歳出の均衡を図るうえにおいても更なる行財政改革を進めなければなりません。行財政改革は、目的ではなく、あくまでも市民サービス向上のための手段であるという認識を持って、各業務を遂行してください。

市政において様々な課題が山積していますが、皆さんには直面する課題を回避せず、先送りせず、積極的に真正面から取り組むことをお願いします。

私も、皆さんとともに全力を尽くしてまいりますのでよろしくお願いいたします。

また、平成25年11月1日以降不在となっていた教育長に、本日付けで山本修司氏が就任いたしました。今後におきましても、教育行政の発展のために共に頑張っていきたいと思います。

私の市長としての今任期も折り返し点になりました。この間、市政の安定と信頼の回復に全力で取り組み、皆さんの協力により一定の成果を挙げることができたことを感謝いたしております。

更なる安定と信頼の市政へ向けて、昨年同様、本年も様々な取り組みを進めたいと考えております。自分の体力や環境に合せた健康づくりを行う市民皆スポーツとしての「チャレンジデー」の全市的な展開や地域ネットーワークの一層の充実を図るための「こきんちゃんあいさつ運動」の更なる推進、そのほか、全市民で戦争と平和について考える「小金井平和の日」の制定なども考えています。

引き続き、職員の皆さんの一層のご努力をお願いするとともに、一人ひとりが小金井市の将来をしっかりと見据え、目標を持ち自己研鑽に務めるようお願いします。

結びに、本年が小金井市のさらなる発展と、市民そして職員の皆さんにとっても、幸多い年となることを祈念して、年頭の挨拶とします。

皆さん、健康に留意して、一緒に頑張りましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

平成26年1月6日

新年のご挨拶

 

新年あけましておめでとうございます。希望に満ちた輝かしい年をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。

市政最重要課題である可燃ごみの処理につきましては、多摩各市等のご支援により滞りなく処理されていることに、処理施設問辺にお住まいの皆様ならびに関係者の皆様に心から感謝申し上げます。

また現在、 日野市において国分寺市と本市の 3市による可燃ごみの共同処理に向けて準備を進めています。日野市のご努力に感謝するとともに、私たちの果たすべき役割や責任を誠実に果たしていきたいと考えています。

可燃ごみの処理については、多摩各市等にお世話になっていることもあり、排出量は全国で少ないほうから2番目、リサイクル率はトップにあります。市民の皆様のごみ減量、リサイクルの推進へのご努力にも感謝申し上げます。

昨年は「スポーツ祭東京2013」が開催され、本市においても多くの市民ボランティアの協力をいただき、国民体育大会のパスケットボールと弓道競技を盛大に行うことができました。

また、市制施行55周年の節目の年でもあり、多くの行事が行われました。まだ継続されていますが「コガネイの地上絵」の製作は、子どもたちにも大きな思い出になるものと思われます。ご協力をいただいた皆様に感謝申し上げます。

2020年の東京オリンピッ夕、パラリンピックの開催決定は、青少年はもちろん、全国民に夢と希望を与えるものでした。「2020年までは元気で…」とおっしゃる高齢者の声もたくさん耳にしています。お互いに頑張りましょう。

一方で、東日本大震災から3度目の正月を迎えましたが、復興にはほど遠く、今なお、住み慣れた故郷に帰ることもできず、不自由な生活を余儀なくされている方々がたくさんいることを直視し、復興に協力するとともに、災害や事故を風化させないように努めてまいりましょう。

きて、本年は健康保持.・推進のため、ご自分の体力や環境に合わせ、市民どなたも参加するスポーツデーを全国的に展開したいと考えていますので、 是非ご参加ください。また、地域ネットワークの一層の充実を図るための「こきんちゃん挨拶運動」をさらに進めてまいります。

さらに、平和の尊さと戦争の悲惨さを風化させないため「小金井平和の日」を制定し、全市民で戦争と平和についで考え、子どもたちにも伝えていきたいと思っています。

駅周辺整備等の課題も着実に進展し、小金井市の「まち」は大きく変りつつあります。

1月27日にはJR東小金井駅の西側改札「nonowa口」の開設とともに、新しく高架下に21の店舗が開店します。

また、武蔵小金井駅北口の駅前広場も3月までにはほぼ完成します。歩道橋のイメージの北口が一変することになります。

都市計l道路の整備も、小金井市の将来に責任を果たすことも含め、財政状況を勘案しながら着実に進めてまいりたいと考えています。

厳しい財政状況の改替のため、さらなる行財政改革を進めてまいります。市民の皆械のご理解ご協力をお願いいたします。

本年も、私心を捨て、安定と信頼の市政に全力を注いでまいります。

末筆ではございますが、本年が皆様にとって幸多い年でありますことを心からご祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。

平成26年 元旦
稲葉 孝彦

平成25年11月18日 市長による職員向け庁内放送

 

職員の皆さん、おはようございます。市長の稲葉です。

すがすがしい空気の中、小金井公園の木々も色づき始め、朝夕は冬の訪れを感じる季節となりました。

先月は、スポーツ祭東京2013や市制施行55周年記念事業など大きな行事を進めながら、同時並行で決算審査を含む第3回定例会も開催されるなど、盛りだくさんの内容でした。それぞれに協力をいただき、結果を出すことができました。職員の皆さんに感謝したいと思います。

さて、先週の月曜日には、第3回定例会で新たに設置された行財政改革調査特別委員会が開催されました。市議会でも時間外勤務の削減など、行財政改革に大きな期待が高まっており、これから本格的に議論されることを踏まえ、職員の皆さんには、もう一度、行革の必要性について考えていただきたいと思っています。

これまでの繰り返しになりますが、行革は手段であり目的ではありません。目的はあくまで市民サービスの向上です。現在、来年度の予算編成に向け、担当課を中心に査定を進めている段階ですが、相当、困難な作業になると感じています。

事業を実施するには、必ず財源が必要であり、その多くは市民の方々の貴重な税金により支えられていることを忘れてはなりません。皆さんの日々の業務の中でも、当初の目的を達した事業や改善の余地がある事業は必ずある筈です。

ただ漫然と前年踏襲という予算要求はないと思いますが、今一度、新たな視点で点検して欲しいと思います。

また、今年度の予算執行についても、事業手法や予算の執行方法を見直すなど、少しでも多く不用額を翌年度へ繰り越せるよう、積極的に経費の縮減に努めて欲しいと思っています。

職員は、「全体の奉仕者」であるとともに、行財政改革の実践者でもあることをもう一度考えていただき、仕事に取り組んでください。

今こそ、更なる行革が求められています。明るい未来を思いながら、一緒に汗を掻いていきましょう。

これから日ごとに寒くなってまいります。職員の皆さんも体調管理には十分注意してください。

終わります。