平成25年9月18日 市長による職員向け庁内放送

 

職員の皆さんおはようございます。市長の稲葉です。

9月8日午前5時過ぎ、地球の裏側ブエノスアイレスから、7年後の2020年開催の夏季オリンピック、パラリンピックの開催地が東京に決定したとの朗報が届きました。イスタンブール、マドリードの強豪を退けての決定です。私は、東京商工会議所での「開催場所決定を迎える会」に参加していました。会場の大スクリーンに映し出されたジャック・ロゲIOC会長が手にするボードに書かれた開催地名を読み上げる瞬間、会場は水を打ったように静まり、そして、「トーキョー」と発した瞬間、満場総立ちとなり両手を天に突き上げ、会場全体は大歓声とともに歓喜の渦に包まれ、鳥肌が立つ思いでした。全国各地、至る所で同様の光景だったと思います。2020年は、まだまだ先のことですが、子どもにも大人にも誰にも夢と希望を与える決定でした。日本が元気を取り戻し、期待される日本経済にも好影響を与えることでしょう。

国体の開催が直前に迫ってまいりました。小金井市では、弓道、バスケットボールの2競技が行われます。生涯学習課を中心に、多くの市民や職員のボランティアの皆さんとともに大会が無事成功するよう、全職員が力をあわせて取り組むことを重ねてお願いします。事前の準備を怠りなく、着実に、そして、全国各地からのアスリートや関係者、愛好者の方々を小金井市で競技や観戦ができて良かったと思い、また、言っていただけるよう、おもてなしの心を持ってお迎えしましょう。

さて、開会中の9月議会において、小金井市の財政が危機的財政状況にあり、行財政改革の必要を議会に説明しております。議会では「職員の意識改革をどの様に進めるか」との質問もいただいているところです。

本年3月、民間第三者機関による行政診断報告書が提出されました。これは、「更なる改革に向けた9の提言」と題して、様々な改善策が短期的な取組、中・長期的な取組として提起されております。これらを行政執行の参考にしていくことになります。

この行政診断を行うに当たって、昨年10月、716人の正規職員及び再任用職員を対象に、アンケート調査が行われました。このアンケートでは、「これまでの行財政改革の取組について、自分でどの程度理解しているか」との問いに対して「全く理解していない」が4.7%、「あまり理解していない」が44.7%、合計で49.4%、つまり約半分の職員が、行財政改革の取組について「理解していない」という結果となっています。

また、「行財政改革の取組について、自分自身で取り組んだ実績はあるか」との問いに対しては「取り組んだことはない」が69.9%で、約7割の職員が、取組実績がないと回答し、その理由は、「行財政改革の取組に関係する事務事業を担当したことがない」が57.3%であるほか、「そもそも行財政改革のことは良くわからない」と22.8%の職員が答えています。私は、職員の皆さんの行財政改革に対する意識の低さに驚愕するとともに、改めて意識改革の必要性を痛感しています。私自身も、市長として職員に市政の現状を伝えきれていなかったことを強く反省しているところであります。

この間、市としては、平成9年、平成14年、そして平成22年と3次にわたり行財政改革大綱を策定し、厳しい財政状況を改善するため努力してきました。しかし、アンケートの結果を見ると、庁内の一部で空回りしていたのではないかと改めて反省するところです。

重ねて職員の皆さんにお願いします。今、小金井市の財政は危機的状況にあり、行財政改革の必要に迫られています。行革は、目的ではなく手段です。目的は、市民サービスの向上です。職員一人ひとりが「事業の目的は何か」「他の方法はないか」「このやり方がベストか」等々、徹底的なコスト意識を持ち、広い視野のもと、これまで以上の自覚と責任を持って仕事に取り組んでください。

私たちは、市民からお預かりした貴重な税金をいかに効率的に使うかを常に考え行動しなければなりません。「最小の経費で最大の効果を上げる」ことが、私たちに課せられた義務でもあります。

市の多くの事業は、市民の貴重な税金を財源に成り立っています。その税金を無駄なく効率的に使うこと、また、職員は、1日1日を無駄なく効率的に使い、市民満足度につなげてください。

市民の方々が何を望んでいるのかを常に念頭に仕事をすること、そして、市民の喜びを自らの喜びにできるようにしてください。接遇はスマイル、仕事はスピード、そして、経費節減のセービングの小金井推進3Sで頑張りましょう。

今日は、小金井市の財政が危機的状況にあることを理解していただくため報告しました。

最後になりますが、充実したワーク・ライフバランスを期待します。終わります。

平成25年9月2日 市長による職員向け庁内放送

 

職員の皆さんおはようございます。市長の稲葉です。

今年の夏は、連日記録的な暑さでした。まだまだ続いていますが、体調管理には十分注意し、夏の疲れを残さないようにしてください。

8月25日に予定していた総合防災訓練は、降雨のため残念ながら中止となってしまいました。準備に係わった職員の皆さんお疲れ様でした。

さて、9月に入りました。9月は「小金井市安全・安心あいさつ運動」(こきんちゃんあいさつ運動)の秋季推進月間です。今日は、私も緑小学校学区域をパトロールするとともに、緑小の校門前で2学期初登校する生徒に挨拶運動を実践してきました。市民の皆さんにも呼び掛けておりますので、職員の皆さんにも積極的な協力をお願いします。

申し上げるまでもなく、挨拶は私たちが社会生活を送る上での基本です。家庭や地域では勿論、職場においても励行してください。

通勤途上等に職場の同僚などに会った時、また、市役所の中でも最初は挨拶からです。市民の方々にも、声には出さないとしても目が合ったりしたら軽く会釈をするようにしてください。私は、仕事で近隣の市役所を訪れることが多くあります。そして、階段など擦れ違う際、軽く会釈をする市役所職員に出会うと、職員の意識が高いと感じ、大変気持ちが良くなるものです。このことは、市役所に対する評価にもつながります。勿論、相手の職員は私が誰かは知らなくての事です。小金井市役所はどうだろうかと考えると多少不安を感じることもあります。ただ会釈をするだけで、相手の感じ方は大きく変わるものです。励行していただくようお願いします。

また、8時半からの始業ですが、8時30分にタイムカードが押されていればいいのだとの考えには、ならないでください。そして、5分前のビバルディーの「四季」が流れたらすぐに仕事に掛れるよう、準備してください。そのためには、余裕を持って出勤することが必要だと考えます。

私たちは、地方公務員です。市民からの税金をいただいている立場です。卑屈になることはありませんが、市民あっての市役所であり、市役所あっての職員であることを、常に念頭においておかなければなりません。

次は職員の喫煙です。現在、職員の喫煙を禁止することまでは考えていません。しかし、喫煙者は職場を離れて喫煙できるというのも、如何かという思いもあります。喫煙者は、朝の始業前や昼休み時にできるだけ済ませることと、できるだけ本数を減らすこと、喫煙時間を短くすること、そして、できれば健康面にも配慮し禁煙を心掛けてください。

今日から第3回定例会が開かれます。決算審査もあり、途中、国体による休会もあるため、10月15日までの長期になる予定です。日常の業務を果たしながらの議会対応になります。よろしくお願いします。私自身も、大きな課題を抱えていながら、長期間議会に拘束されるのは非常に辛いものがありますが、これは、いたしかたありません。

最後になりますが、度々、国体へのボランティアの協力をお願いしましたが、私が密かに目標としていた100人を超えることができました。ありがとうございます。できるだけ業務に支障にならないよう、応援体制など、課内で調整するようお願いします。国体準備の職員もお疲れ様です。最後の頑張りです。さあ、市民とともに国体を盛り上げましょう。

以上です。仕事頑張ってください。終わります。

平成25年7月2日 市長による職員向け庁内放送

 

職員の皆さんおはようございます。市長の稲葉です。

7月に入りました。今年は、例年より早く梅雨入りしましたが、雨の日が少なかったこともあり、紫陽花の移り行く色彩を楽しむ間もなく、夏本番を迎えようとしています。

さて、平成25年第2回市議会定例会も、6月26日に閉会し、小学校給食調理業務の委託等を伴う予算が可決されました。これは、小学校9校の内の5校を民間委託するもので、全庁をあげて取り組んできました。教育委員会をはじめ職員の皆さんに感謝します。これからは、円滑な運営にむけて頑張ってまいりましょう。

小学校給食5校の民間委託化を含め職員の皆さんが一丸となって第3次行財政改革大綱に示された課題に取り組むことが肝要です。

法改正や権限移譲に伴って業務が多忙となり、大変な状況もあるかとは思いますが、ワークライフバランスの観点からも職場での創意工夫により時間外勤務の削減に努めつつ、計画的に夏期休暇を取得するなど、心身ともに健康を保ちながら業務に邁進してください。

過日、残念なことに職員の公務外での非行等があり懲戒処分を行うこととなりました。

このような行為は、公務員としての責任と職務に照らし、市民の信頼を著しく失墜させるものです。市としても、たいへん不名誉なことです。職員は、勤務時間中は勿論、勤務時間外でも小金井市職員としての誇りと自覚を持って行動してください。

市民の方々に対する接遇の向上については、「市民の声」にも多く寄せられていますが、職員一人一人が小金井市の代表として市民の方々と接していることを認識し、「笑顔で挨拶」、「迅速でわかりやすい対応」、「親切な対応」等を心がけ、これまで以上に全庁をあげて接遇の向上に努めてください。

また、窓口や執務室内に限らず、来庁者に不快感を与えることのないよう、常に緊張感をもって業務に取り組んでください。良くても悪くても一人の職員の対応がそのまま市役所全体の評価につながります。

7月は参議院議員選挙、9月下旬から10月上旬は国体の開催です。市制施行55周年記念式典は10月13日と様々な行事が控えております。滞りなく成功に導くためには、職員の皆さんの、より一層の協力が必要となります。

皆さんの仕事に対する意欲と潜在能力を発揮し、夏の暑さに負けない強い想いを持って、全力で頑張ってください。

平成25年6月3日 市長による職員向け庁内放送

 

職員の皆さんおはようございます。市長の稲葉です。

6月も3日となり、先週には例年よりも早く梅雨入りしましたが、木々の緑がいっそう深まり雨の中のアジサイが美しい季節となっています。

今日からは、平成25年第2回市議会定例会が開会されます。新たな議会構成による初の定例議会になりますが、よろしくお願いします。

さて、本市は、景気の低迷や社会保障費の急激な増加等により、非常に厳しい危機的な財政状況に至っていることは、皆さんも既にご承知のとおりです。

そのため、平成25年度予算は、財源補完をこれ以上継続することは困難であることから、財政規律を緩めることなく歳出・歳入の一体的な改革によりこの難局の打開を目指し、実施計画に掲載された政策的経費を含む全ての事務事業について、例外なく抜本的に見直し、これまで以上に徹底したコスト意識のもと、財政調整基金の取り崩しや、臨時財政対策債の発行、繰越金の活用など、全ての行政経営資源を活用して、ぎりぎりのところで何とか市民サービスを維持しています。

しかし、危機的な財政状況の中でも最重要課題であるごみ処理問題、「施設白書」においても明らかとなった公共施設の計画的整備や武蔵小金井・東小金井の両駅を中心としたまちづくり、東日本大震災を教訓とした減災対策等、多額の財源を必要とする重要課題が山積しています。これら重要課題に着実に対応し、将来への責任を果たしていかねばなりません。

小金井市は、今、大変困難な課題に直面しています。しかし、市政の後退はもちろん、停滞も決して許されるものではありません。

市民サービスの向上を進めるためには、これまで以上に徹底した行財政改革を進め、行政診断報告書で明らかになった課題の解決や第3次行財政改革大綱に定められた実施項目を確実に実現する必要があります。

今定例会では、5つの小学校での給食調理業務の民間委託に向けた補正予算を提案しました。この間、関係する職員が最大限の努力を重ねてきた成果だと考えており、この課題に対しては全庁一丸となって乗り越えて行かなければなりません。

今、職員一人ひとりの力を必要としています。

行財政改革は手段であり、目的ではなく、その目指すところは市民サービスの向上です。

職員の皆さんには、市の業務の全てが、市民の皆さんからお預かりした貴重な税金によって成り立っていることを肝に銘じ、一人ひとりが「事業の目的は何なのか」「他に方法はないのか」「収入を増やせないか」といったさらなる徹底的なコスト意識のもとで、これまで以上の自覚と責任を持って仕事に取り組んでください。

共に小金井を元気にしていきましょう。時節柄、身体には気をつけてください。皆さんの頑張りに期待しています。