新年のご挨拶

平成11年4月から4期16年間小金井市長を務めさせていただき、昨年12月17日の任期をもって退任いたしました。

これまでお支えいただいた皆様に心から感謝申し上げます。

小金井市の大きな課題は、北海道夕張市をも下回る全国最下位の財政状況の改善。開かずの踏切り解消のためのJR中央線の高架化や、駅周辺整備などの街づくり。そして4年前、市を震撼させたごみ問題は、日野市、国分寺市と本市の三市での共同処理が決定するなど、諸課題が大きく改善されたことで、私に与えられた役割は果せたと判断し引退を決意しました。

私心を持たず市政に全力を傾注できたことを誇らしく思っています。

私の終の住処となる小金井市の永遠の発展を心から願って止みません。

本年が皆様にとって素晴らしい年になることをご祈念申し上げます。

 平成28年 元旦

前小金井市長
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平成27年1月5日 市長年頭挨拶

 

 職員の皆さん、そして来庁中の市民の皆さん、新年あけましておめでとうございます。希望に満ちた平成27年(2015年)の新春を、ご家族お揃いで健やかにお迎えになられたこととお慶び申し上げます。

 元旦午後は、少し雪が舞っていましたが、2日、3日、4日、そして本日も好天に恵まれ、連日、富士山を拝することができました。初詣や箱根駅伝も楽しまれたことと思います。平穏な1年のスタートでした。

 職員の皆さんは、この年末年始の9日間、仕事の都合でカレンダー通りには休めなかった部署もありましたが、どの様に過ごされたでしょうか。家族サービスはできましたでしょうか、また、リフレッシュすることができたでしょうか。今後への仕事に生かしてください。

 私の年末は、30日夜中まで、市民が安心して新年を迎えられるようにと、歳末特別警戒をする消防団員に感謝と激励のため各分団を訪れました。また、迎えた元旦は、朝から公務と例年通りのスケジュールを消化し、その中で、昨年1年を振り返り、市政の課題解決に向け決意も新たに身の引き締まる思いで新しい年を迎えました。

 昨年は、異常気象による自然災害が全国各地で発生し、多くの被害をもたらしました。幸い小金井市においては大きな被害はありませんでしたが、常に備えていなければならないと思っております。

 残念だったのは、第二庁舎取得の補正予算を撤回したことです。これで最重要課題のひとつであるリース庁舎が解消できると職員の皆さんが一丸となり、がんばってくれたにもかかわらず、私の力不足から市議会の理解が得られなかったことは大変申し訳なく残念であります。

 一方、本市の長年の課題である燃やすごみの処理については、副市長はじめ、職員の皆さんの努力により大きな進展がありました。昨年12月、日野市、国分寺市と本市の3市での共同処理に向けての規約が3市の市議会において可決され、本年7月1日、一部事務組合「浅川清流環境組合」が設立されることになります。まだまだ課題はありますが、設立に向け、引き続き、本市の果たすべき役割や責任を果たしてまいります。また、処理施設周辺にお住まいの方々のご理解を完全に得るに至っておりません。そのことも自覚しなければなりません。

 新処理施設の稼動は、平成31年中の予定です。それまでの間、継続して広域支援をお願いしなければなりません。平成26年度は、稲城市・狛江市・府中市・国立市で構成される多摩川衛生組合をはじめ、国分寺市、昭島市、そして、青梅市・福生市・羽村市・瑞穂町で構成される西多摩衛生組合のご支援により、本市の燃やすごみは、滞りなく処理されていることに処理施設周辺にお住まいの方々並びに関係者の方々に感謝申しあげる次第です。

 職員の皆さんには、ごみ問題が、このような状況にあることを十分に理解し、市政執行にあたっていただきたいと思います。

 本年は、戦後70年の節目の年になります。戦後生まれの人は80%を超え、戦争を体験した人は限られ、戦争の悲惨さが風化されつつあります。平和の尊さ、戦争の悲惨さを次の世代にきちんと伝えていかなければなりません。そのため、3月10日を「小金井平和の日」と定めたことは、大変意義あるものです。平和の日のイベントは3月7日を予定しています。改めてご案内しますので、皆さんも積極的に参加してくださるようお願いします。

 また、常々申し上げているとおり、市民の健康寿命の延伸も大きな課題です。そのための「チャレンジデー」を実施するなどの施策を進めてまいります。

 まちづくりは、都市計画事業を中心に職員の皆さんの努力で、着々と進捗しています。駅周辺の整備も進み、久しぶりに小金井を訪れた人にとっては、その変わり様に驚かれることもあります。

 私たち、市政を執行するものとして、小金井市の将来に向けての責任を果たしていかなければなりません。

 武蔵小金井駅南口第二地区の再開発も大きく第一歩を踏み出しました。地域の活性化や、税収構造を変えていくためにも、全力で取り組んでまいります。

 税収が伸びない中、扶助費は増える一方であり、平成27年度の予算編成も、引き続き、大変厳しい状況にあります。本市においては、再開発事業、新庁舎建設問題等の大きな課題があり、また、待機児童の解消、少子高齢対策等も進めていかなければなりません。こうした課題を解決していくには、限られた財源を、いかに効率よく活用していくかが大変重要です。

 このような状況を職員一人ひとりが自覚し、財政再建に向け何ができるかを改めて考えるとともに、よりいっそうの市民サービスの向上に努めていただきたいと思います。

 私も、市政の課題解決に向け、引き続き全力で取り組んでまいりますので、職員の皆さんも課題を先送りすることなく、一歩ずつ前倒しで進めていくようお願いいたします。職員の皆さんには、与えられた職場、与えられた仕事に積極的に取り組んでいただくようお願いいたします。

 また、ワークライフバランスのための時間外の抑制は、当初の目的を達成する見込みですが、一人ひとりが時間外抑制を念頭に業務の効率化を図ってくださるようお願いいたします。

 さらに、仕事に当たっては、常に目標を持って取り組んでください。

 結びに、本年が小金井市のさらなる発展と、市民そして職員の皆さんにとっても素晴らしい年となることを祈念し、年頭の挨拶とします。

 本年も、健康に留意して頑張りましょう。

第24回東京都道路整備事業推進大会での意見発表

 

平成25年10月31日、日比谷公会堂において第24回東京都道路整備事業推進大会が開催されました。

この大会は、東京の広域化する交通混乱の緩和や安全で快適なまちづくりに資するため、道路、橋梁、鉄道連続立体交差等の整備及び公共交通を充実させる都市モノレール等の整備の推進を図ることを目的として開催されるものです。

参加者は区市町村の長、議会議員、後援団体の会員、及びその他この趣旨に賛同する人、約2,000人の参加で盛大に行われました。

私は、市町村を代表して意見発表をしました。以下その内容を報告させていただきます。

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ただいま、ご紹介をいただきました、小金井市長の稲葉孝彦でございます。

本日は市町村の立場から、意見発表をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

現在の小金井市のまちづくりは、JR中央本線連続立体交差事業を抜きにして語ることはできません。

JR中央本線は明治22年に甲武鉄道会社線として新宿・立川間が開業し、100年以上にわたる歴史を積み重ねてきました。この間、戦後の高度経済成長期には首都東京において急激な人口集積がみられ、同時に多摩地域の都市化が進み、今日、中央本線は多摩地域の発展とともに都心と多摩地域を結ぶ、大動脈として重要な通勤・通学路線となっております。

さて、中央本線は小金井市域のほぼ中央を東西に横断しており、市内には大正15年に開業した武蔵小金井駅、そして昭和39年に開業した東小金井駅がございます。

特に東小金井駅は、市民の請願により設置された駅であり、地域にお住まいの市民の皆様方にとってたいへん愛着の強い駅でもあります。

中央線高架化以前は、市内7か所の開かずの踏切では交通渋滞が慢性的に発生しておりました。特に市のほぼ中心を南北に縦断する幹線道路である開かずの踏切の小金井街道踏切では、渋滞の長さが最大約530メートルにもなる状態でした。

また、線路が地平に布設されていることから、人や物の往来も制限されることになりますので、南北一体的なまちづくりに取り組むこともできませんでした。高架化事業にご尽力された最大の功労者のお一人であります故・鈴木俊一都知事の「まるで万里の長城があるようだ」という言葉が今でも思い出されます。

平成7年11月29日に、都市計画事業認可が告示され、JR中央本線連続立体交差事業は大きな一歩を踏み出しました。

本市におきましては、連続立体交差事業にあわせて東小金井駅北口土地区画整理事業、武蔵小金井駅南口地区市街地再開発事業、また、都市計画道路事業といった新たなまちづくりを推進してまいりました。

連続立体交差事業は、平成11年に工事着手をし、平成19年には、三鷹駅~国分寺駅間の下り線が高架化され、続いて、平成21年12月に同区間の上り線が高架化されたことにより、市内7か所の踏切が除去され、長年の市民の願いであった南北交通のバリアーの解消が実現しました。

私は、高架化が完成した上り線及び下り線、それぞれの一番電車に、近隣の市長や東京都の方々と乗車いたしました。特に最初の高架である下り線高架切り換え時は、これまでとは違う新しい車窓風景が目に飛び込んできました。そして、同じ電車に乗り合わせた乗客の皆さんからは自然と歓声や拍手が起こり、高架化が実現した喜びをわかちあいました。その時の感動は今でも忘れることができません。

東京都のプレス発表によりますと連続立体交差事業の効果として、小金井街道における平均旅行速度が4割向上したとの報告もされております。

沿線まちづくりでは、平成21年3月に武蔵小金井駅南口地区市街地再開発事業の「まちびらき」が行われ、新しく整備された駅前交通広場に路線バスが乗り入れて発着できるようになりました。この駅前交通広場が整備されたことにより、駅南口から離れた場所にありました路線バス乗り場からの徒歩連絡が解消され、バスから電車への乗り継ぎが一挙にスムーズになりました。以後、利便性の向上に伴い、武蔵小金井駅の乗降客数が増加しております。

また、まちづくり交付金、現在の社会資本整備総合交付金を活用して、市民と来街者の皆様が交流できるスペースとして、駅前交通広場に面して「小金井市民交流センター」を整備するとともにイベント広場であるフェスティバルコートや自転車駐車場の新設など駅前機能の基盤整備にも力を注ぎました。

続いて、都市計画道路の整備につきましては、連続立体交差事業による高架化の効果をさらに高める視点から事業化計画で事業化路線を位置付け、本市域内では東京都施行の1路線、市施行の2路線が現在施行中です。

また、南北交通の円滑化による交通量の増加に対応するために、「新みちづくり・まちづくりパートナー事業」や「交差点すいすいプラン」による都市計画道路の整備が進められています。

しかしながら、小金井市域では、現在事業中の路線がすべて完了したとしても、都市計画道路の整備率は50%という状況でございます。

多摩地域全体においても、都市計画道路の整備率は、計画の60%程度にとどまっており、とりわけ南北交通網の整備が急がれます。

さらに、多摩地域では、高度経済成長期に集中して整備を行ってきた道路や橋梁が沢山存在しております。

これらの都市施設は今日老朽化が進行しており、補修の必要性は年々高まっています。また、施設の維持補修につきましては、市民からのご意見も強く寄せられており、都市施設を守るための恒久的かつ十分な予算の確保が大きな課題となっております。

以上、安全で安心な市民生活を守ることとあわせて、地域経済発展のための都市間交流の促進に大きな役割を持つ、道路整備につきましては、必要な財源をしっかりと確保することが不可欠であると考えます。

国及び東京都におかれましては、これら道路の整備や維持管理に要する財源の確保と、市町村への補助事業の拡充を図られますことを強く要望するものであります。

あわせて我々は、首都東京を災害に強く、活力ある魅力的な都市にするため、道路整備の推進に向けて、ご出席の皆様とともに精一杯努力してまいります。

最後になりますが、本日はご多用のところ、多数のご来賓の皆様をはじめ、関係者各位のご臨席を賜り、本大会が盛大に開催できましたこと、心から感謝申し上げ、市町村を代表しての私の意見発表とさせていただきます。

ご静聴ありがとうございました。

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平成25年8月5日 市長による職員向け庁内放送

 

職員の皆さんおはようございます。市長の稲葉です。

小金井市の夏の風物詩のひとつである小金井阿波おどり大会も大盛況のうちに終了しました。

本年は、消防署との合同により、100名を超える「市役所連」による参加となりました。踊り、鳴り物、裏方、応援と大勢の職員が、この大会を盛り上げ役割を果たしてくれました。

また、多忙な中、週2回、勤務時間後の午後6時からとはいえ練習に参加者を送りだしてくれた各職場の協力にも感謝申し上げます。

大勢の参加者から溢れる活気を感じるとともに、若手を中心に市役所が一体となって行動することの素晴らしさを実感しました。今後の仕事にいかしていければと思っています。

さて、今日は、可燃ごみの新処理施設について報告します。

小金井市の最重要課題である安定的な可燃ごみ処理体制の確立については、日野市のごみ処理の広域化を進めるとの方針の下、日野市、国分寺市とともに共同処理について協議を進めてきました。そして「日野市クリーンセンター周辺住民の理解を得て、新施設の建設を共同で進める」とした覚書を添付し、循環型社会形成推進地域計画を、都を通じて国に提出しました。その内容は、現在の日野市クリーンセンター敷地内に、3市による新焼却施設を建設するというものです。

6月8日、9日には、日野市クリーンセンター周辺地域の皆様に、日野市、国分寺市、小金井市の3市長による可燃ごみの共同処理に向けての説明会が開かれました。説明会は、大変な緊張感が漂う中で行われ、その内容は、小金井市に対し、終始厳しい質問や意見・要望の連続でした。

小金井市は、平成19年3月に二枚橋焼却場の炉を停止して以降、市内から出る可燃ごみの全量を多摩地域の各団体の処理施設で処理していただいており、日野市クリーンセンターにおいても、継続してご支援をいただいています。

そのような状況にもかかわらず、小金井市は、近隣市等との信頼関係を失い、可燃ごみの収集が滞りかねない状態に陥るなど、多摩地域の皆様に大変なご迷惑・ご心配をおかけしてしまいました。

この間、私たちは失われた信頼を回復するとともに、安定的な可燃ごみ処理体制を確立するため、市民・市議会・行政が一体となり取り組んできました。

その結果が、3市による可燃ごみの広域化の推進へとつながりました。

今後とも私たちは、日野市の皆様に感謝するとともに、日野市クリーンセンター周辺地域にお住まいの皆様に何ができるかを考えていかなければなりません。そして、小金井市が果たすべき役割や責任を誠実に果たしてまいります。

また、国分寺市に対しましては、2市での共同処理が進捗しなかったことに対し、おわびをしなければなりません。

今後とも、多摩地域の一員として信頼される小金井市をめざし、市民の皆さんとともに力を合わせて頑張ってまいります。以上です。

次はお願いです。

9月下旬から、スポーツ祭東京2013(第68回国民体育大会・第13回全国障害者スポーツ大会)が開催されます。54年ぶりの東京都における開催であり、ご存じのとおり、小金井市では、弓道競技とバスケットボール競技が行われます。

開催にあたり、温かく心のこもった“おもてなし”により、全国から小金井市を訪れる選手や関係者の方、観客の皆さんをお迎えし、思い出に残る大会とするため、市報や市ホームページ等を通じて、市民ボランティアを募集し、約120名の応募いただき大変感謝しております。

充実した大会にするためには、さらに多くの協力が必要であり、職員の皆さんにも、ボランティアでの協力をお願いします。ボランティア休暇の活用など、詳しくは、C-naviのお知らせを見て確認してください。

ひとりでも多くの職員がこの大会へのボランティアでの参加を期待しています。一緒に汗を流し思い出の大会にしようではありませんか。

最後になりますが、暑い日が続きますが、体調管理に留意するとともに、効率的に夏期休暇を取り、リフレッシュして仕事に取り組むようお願いします。

以上です。