走り続けた16年(65)

新しい年を迎えて

新年明けましておめでとうございます。

希望に満ちた新春をご家族おそろいで健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。

本年は小金井市が昭和33年10月1日、東京都で10番目の市として市制を施行して60年の節目の年になります。

初代市長は市制施行に努力した鈴木誠一氏が就任しました。当時の小金井市は、人口4万947人で職員数は177人、一般会計予算は1億4千815万円でした。ちなみに、現在、人口は12万人を超え、職員数は約700人、一般会計予算は約400億円であり、近郊の文教・住宅都市として、一時の失政もありましたが、大きく発展させてきた先人に感謝いたします。

本年は、市制施行の外にも5年、10年の節目の年を迎える団体も多くあります。4月からのこの1年は、60年の冠を付した事業が活発に展開されることでしょう。

また、本市が市制施行20周年を記念し、昭和53年10月1日に締結した三宅村との友好都市盟約も40周年になります。現在、私が会長を務めている小金井三宅島友好協会も、これを弾みに、さらなる友好の絆を深めてまいります。また、東京小金井ロータリークラブは創立55周年事業として、5年計画で550本の八重桜の苗木を三宅島に贈る計画です。市民の皆さん、是非、三宅島を訪ねてください。

2020年東京オリンピック・パラリンピックも近付いてきました。これを契機に、小金井の魅力を市内外に発信するシティプロモーションが必要です。それには、市民が市に愛着を持つことが基本です。

小金井市は平成21年9月から「こきんちゃん挨拶運動」を行っていますが、市民同士が日常的に挨拶を交わす市にしたいですね。人間関係の基本は挨拶です。最初は目を合わせたら軽くうなずき、慣れてきたら声を出すようにして。ごみの収集作業の人たちにも気軽に感謝をこめて挨拶が交わせる習慣ができたら素晴らしいですね。

また、小金井市を日本のシンガポールと呼ばれるように、美しくごみが落ちていない街を目指したいですね。そのためには、条例でも禁止されているたばこなどのポイ捨てをしないことや、自宅等周辺の清掃活動をすることで実現できます。

市民が、お互いに助け合い、支え合える町にするには、昔の、向こう三軒両隣や、お節介なおじさんやおばさんのいる近所付き合いの復活に期待したいものです。

本年も『走り続けた十六年』の連載を続けます。市政の歴史が誤ったり都合よく解釈され、それが定着してしまうことを危惧し、今だから言える話を一緒に苦労し、汗を流してきた職員や議員を思い出しながら書き続けてまいります。ご愛読をお願いします。

世界平和は人類永遠の悲願です。北朝鮮の核ミサイル開発が世界中に緊張感を与えています。アメリカがその挑発に乗らないことを願います。本年が平和で、災害もなく、幸多き年であることを心から祈念いたします。

(つづく)

新年のご挨拶

 

新年あけましておめでとうございます。希望に満ちた輝かしい年をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。

市政最重要課題である可燃ごみの処理につきましては、多摩各市等のご支援により滞りなく処理されていることに、処理施設問辺にお住まいの皆様ならびに関係者の皆様に心から感謝申し上げます。

また現在、 日野市において国分寺市と本市の 3市による可燃ごみの共同処理に向けて準備を進めています。日野市のご努力に感謝するとともに、私たちの果たすべき役割や責任を誠実に果たしていきたいと考えています。

可燃ごみの処理については、多摩各市等にお世話になっていることもあり、排出量は全国で少ないほうから2番目、リサイクル率はトップにあります。市民の皆様のごみ減量、リサイクルの推進へのご努力にも感謝申し上げます。

昨年は「スポーツ祭東京2013」が開催され、本市においても多くの市民ボランティアの協力をいただき、国民体育大会のパスケットボールと弓道競技を盛大に行うことができました。

また、市制施行55周年の節目の年でもあり、多くの行事が行われました。まだ継続されていますが「コガネイの地上絵」の製作は、子どもたちにも大きな思い出になるものと思われます。ご協力をいただいた皆様に感謝申し上げます。

2020年の東京オリンピッ夕、パラリンピックの開催決定は、青少年はもちろん、全国民に夢と希望を与えるものでした。「2020年までは元気で…」とおっしゃる高齢者の声もたくさん耳にしています。お互いに頑張りましょう。

一方で、東日本大震災から3度目の正月を迎えましたが、復興にはほど遠く、今なお、住み慣れた故郷に帰ることもできず、不自由な生活を余儀なくされている方々がたくさんいることを直視し、復興に協力するとともに、災害や事故を風化させないように努めてまいりましょう。

きて、本年は健康保持.・推進のため、ご自分の体力や環境に合わせ、市民どなたも参加するスポーツデーを全国的に展開したいと考えていますので、 是非ご参加ください。また、地域ネットワークの一層の充実を図るための「こきんちゃん挨拶運動」をさらに進めてまいります。

さらに、平和の尊さと戦争の悲惨さを風化させないため「小金井平和の日」を制定し、全市民で戦争と平和についで考え、子どもたちにも伝えていきたいと思っています。

駅周辺整備等の課題も着実に進展し、小金井市の「まち」は大きく変りつつあります。

1月27日にはJR東小金井駅の西側改札「nonowa口」の開設とともに、新しく高架下に21の店舗が開店します。

また、武蔵小金井駅北口の駅前広場も3月までにはほぼ完成します。歩道橋のイメージの北口が一変することになります。

都市計l道路の整備も、小金井市の将来に責任を果たすことも含め、財政状況を勘案しながら着実に進めてまいりたいと考えています。

厳しい財政状況の改替のため、さらなる行財政改革を進めてまいります。市民の皆械のご理解ご協力をお願いいたします。

本年も、私心を捨て、安定と信頼の市政に全力を注いでまいります。

末筆ではございますが、本年が皆様にとって幸多い年でありますことを心からご祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。

平成26年 元旦
稲葉 孝彦