職員の皆さんおはようございます。市長の稲葉です。
今日から、いよいよ平成25年度がスタートしました。小金井市の象徴である桜はピークを過ぎてしまった感もありますが、まだまだ楽しめそうです。職員の皆さんは、新たな思いを持って新しい年度を迎えられたことと思います。
昨年暮れの総選挙により政権交代があり、安倍政権が誕生しました。それにより、株価上昇などにより経済情勢好転への国民の期待が高まっています。また、国民の気持ちに蔓延していたデフレマインドからも脱却しつつあるのではないでしょうか。楽観視はできませんが、期待したいものです。
さて、1昨年の一時は、燃やすごみの収集が不能に陥りかねない状況から、混乱を極め、ごみ問題で全国にその名を轟かせてしまいました。
私は1昨年暮れ、市長に復帰し約1年3か月、失われた市政の安定と、他市等との信頼関係の回復、そして、ごみの安定的処理に全力を注いでまいりました。その結果、職員の皆さんの協力のお陰で、一定の成果を上げることができたことに感謝いたしております。
新ごみ処理施設については、新聞等報道にもあるように、日野市、国分寺市、小金井市の3市で共同処理する内容の循環型社会形成推進地域計画を、東京都を通じて環境省に提出しました。また、3市の市長により、共同処理に関する覚書も締結しました。しかし、日野市クリーンセンター周辺にお住まいの皆様全体のご理解をいただくには至っておらず、日野市が説明を続けています。私たちは、日野市のこのご努力に感謝するとともに、与えられた役割や責任を誠実に果たしていかなければならないと考えております。
また、今日からの平成25年度の燃やすごみの広域支援については、前年度同様に稲城市、狛江市、府中市そして国立市で構成されている多摩川衛生組合に8千トンの処理をお願いすることになりました。これは、小金井市から発生する燃やすごみの約60%に当たります。今後も、全量処理の確保に向け、全力で取り組んでまいります。
市内から発生する可燃ごみの処理をお願いしている施設周辺にお住まいの皆様並びに関係者、また、最終処分場のある日の出町の皆様に深く感謝する次第です。職員の皆さんには、小金井市のこのような状況を十分に理解した上で、自らの仕事に取り組むようお願いいたします。
昨日(3月31日)付けで26人の職員が定年退職しました。長年にわたって小金井市のために尽力された方々を見送るのは寂しいものですが、新たな人生のスタートであるとの思いで、感謝を持って送り出しました。
そして本日、22人の新入職員を迎えることになりました。職員の皆さんには、先輩職員として、その範を示すことは当然のこととし、各職場において温かく迎えるとともに、きちんとした指導もお願いいたします。
さて、平成25年度の予算編成は大変厳しいものであり、財政調整基金の取り崩しや、臨時財政対策債の発行、繰越金の活用など、限りある全ての行政経営資源を最大限に活用し編成しました。この様な危機的財政状況の中でも、市民ニーズはさらに多様化しており、市民要望にすべて応えられる状況にはありません。その事からも、市民の市役所を見る目が厳しいものになっております。
職員の皆さんには、市民の皆さんからお預かりした税金によって、市の様々な事業やサービスが行われていることを、改めて肝に銘じ徹底したコスト意識のもと、これまで以上に自覚を持って仕事に取り組んでいかなければなりません。
また、3月24日に行われた市議会議員選挙で、今後4年間の市政の一翼を担っていただく24名の市議会議員が決定しました。議会構成に大きな変化がありましたが、この変化に臆することなく、仕事に取り組んでください。
職員の皆さん、新年度のスタートに当たり、心新たに市民サービスの向上のため、自覚を持って仕事に取り組んでください。ただ漫然と仕事をするのでなく、一人ひとりが目標を持って、時にはそれを振り返ることも必要です。限られた時間を有効に使ってください。
最後になりますが、本年は市制施行55周年の節目の年を迎えます。また、スポーツ祭東京2013が開催され、本市では、弓道、バスケットボール競技が開催されます。来訪者の皆さんに喜んでいただくとともに、小金井市のポテンシャルを顕在化させたいと思っています。さあ皆さん、小金井市から明るいニュースを全国に発信しましょう。また1年間お世話になりますが、どうぞよろしくお願いします。