ゴミ拾い(その3)
ゴミを拾った16年
「小金井市は美しいまち」と市内外から評価されるには、公園や道路等にゴミが落ちていないことや、放置自転車がないことです。
それは財源を必要とせず、私たちが少し意識を変えることで、日本のシンガポールが実現できるのです。
市議会議員時代、市役所へは主に自転車で通っていました。
空き缶やペットボトル等、大きなものは拾って前かごに入れて市役所に持ち込みました。
市長になってからは、歩いての通勤になりました。
メガロスの東隣のマンションから市役所まで、歩いて約30分の通勤は、私には適当な距離でした。
中央線の北側を武蔵小金井駅北口へ、それを通過し駅西の跨線橋を渡り市役所へ行きます。
高架完成後は、駅南口から市民交流センター(宮地楽器ホール)と、ヨーカドーの間のフェスティバル コートを清掃して市役所へ向かいました。
最初は恥ずかしかったが、周りの人の顔を見ないようにすればすぐになれるものです。
これを16年間、雨の日を除いて市役所に行く日は毎日続けました。
今振り返ってもよく続いたものだと思います。
市長退任後は週1回のペースで、武蔵小金井駅南北のロータリーから高架線の北側を東小金井駅へ、そして、北南のロータリーのゴミを拾って武蔵小金井駅に戻ります。
また、毎月第2日曜日は、平成23年に小金井市環境賞を受賞した「小金井市を美しくする会」の人たちと、場所を変えて市内のゴミ拾いをしています。
私のゴミ拾い はウォーキングを兼ねたものです。
市議会は平成9年12月定例会で、議員提案の「まちを美しくする 条例」を制定しました。
いわゆる「ポイ捨て禁止条例」です。
また、平成15年3月定例会で路上禁煙区域を設け、歩きタバコを禁止する条例改正をしました。
この条例には罰則規制があり、違反者には2000円の過料を課すとありますが、適用したことはありません。
私が市長に就任した25年前と比較して、ポイ捨ての量は大きく減少しました。
これは、小金井市が美しくなってきたことの証しではないでしょうか。