大変です野川が涸れています
春ですね、薄手のコートに着替えて街を歩いてみませんか。
私のウオーキングコースは緑町5丁目の自宅から二枚橋へ、野川を国分寺との市境の鞍尾根橋へ、北に向かって東京学芸大学を横切り小平市の喜平橋。そこから玉川上水を下流の小金井橋を経て小金井公園を横断。武蔵野市桜堤から亜細亜大学を通って中央線高架側の武蔵野ふるさと歴史館へ。その後、東小金井駅を経て自宅へ約5時間の歩行、距離は約23㌔㍍です。途中でラジオ体操やコンビニでコーヒーブレーク、史料館で本や新聞を読んだりもします。時間などに制約が無い場合はこのコースです。しかし、その日の気分などによっても変わりますが、二枚橋と鞍尾根橋まで市域を横切る野川は週に2~3回は歩いています。多くの方々と挨拶を交わしたり、季節の移り変わりを体感することは素晴らしいことです。時には、国分寺市の源流真姿の池から野川の流れに沿って世田谷区二子玉川の多摩川との合流点までも歩きます。これは、野川の全域であり、溢れる自然の魅力が満喫できます。
その野川が渇水に喘いでいます。湧水を集めて流れる清流野川は、今年は雨が極端に少ないため「はけ」の湧水が湧き出る箇所も量も少なく、流れになる状況にありません。
2月27日、真姿の池から三鷹市大沢まで歩きました。真姿の池も湧水が極端に減少しており、日立中央研究所の湧水との合流点である国分寺市一里塚の不動橋も湧水の動きがなく溜まっている程度で、市境の鞍尾根橋は乾き切っています。
また、東京経済大学にある新次郎池は通常であれば丸池を取り囲む5か所の湧水口から水が湧き出しているのですが、その全てが止まっており、新次郎池にも水は無く、底の泥が見える状況でした。
小金井市域を東西に横切る野川は、小金井市のシンボルです。その野川が渇水状態で、川底は砂利道のような状況になっています。
小金井市に入って貫井神社の湧水は日頃の勢いには到底及びませんが、湧水は野川に届き新小金井街道と交差する貫井大橋までで消えており、それより下流は二枚橋まで所々に水溜まりのような所もあるものの完全に干上がっています。
はけの森美術館の湧水も涸れて、無残な状況を呈しています。
その様な状況ですので、どこにも魚の姿はなく、鳥も少なくなっています。
二枚橋を過ぎて野川公園の三鷹市域の自然観察園を過ぎると、ほたる川など3本の川から通常より水量は減ってはいるが、湧水が野川に注いでいます。そこから、三鷹市、調布市へと流れは続いています。小金井市の雨水浸透事業によって地下に浸透した雨水は東西の方向に向かって流れ、三鷹市域に注いでいるようです。
これまでも数年ごとにこの時期は渇水が起こっています。多くの魚が水が減ってきた中でカラスなどの餌食になっているのを見るのは辛いものです。
その後、恵みの雨も降りましたが野川を潤すまでにはなっていません。この文章を読んでいただく時には渇水状況が解決していることを願っています。
(つづく)