旧満州・中国東北地方は
連日新聞やテレビ等で、ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルによるパレスチナ自治区であるガザへの攻撃で、子供達が瓦礫の中から医療体制も十分とは言えない施設に運ばれるのを見て、1日も早い終戦を願わずにはいられません。
私は9月22日から9日間、中国東北地方旧満州を訪ねました。
現在でも多くの日本人が満州に対しては、いろいろな思いを持っています。
それは満州国という傀儡政権を樹立した日本政府は、官僚や軍人、そして経済人や開拓団など民間人が政府の方針に従い、多くの日本人が満州に移住したことで、家族の中や親類等の中に満州で生活していた人がいるからです。
22日空路で着いたハルビンは、日本の初代内閣総理大臣伊藤博文が 安重根に暗殺された地であり、それはハルピン駅の1番線ホームで、その場所は一目でわかるように明示されており、韓国人である 安重根は、中国では抗日運動の英雄とされており記念館もあると聞いています。
中国ではバブル経済時、各地に博物館や美術館等を建設し、その中には日本の支配下にあった時の目を背けたくなるような残虐な写真が展示されています。
また、大きな公園や広場など多くの人の集まる所には石碑が建てられ、過去の日本の犯したことが記されています。
「 殴ったことは忘れても殴られたことは忘れないのが人間である」と言われますが、自虐的でなく長い間にわたる日本の抑圧や搾取という辛い過去にも、私たちは目を向けなければなりません。