自民党幹部に届かぬ 国民の声(2)
岸田文雄首相の政治改革は、保身のためか国会議員の顔色を伺う中途半端なもので、国民の期待に応えられるものとはならず、支持率は下がり続け、衆院選挙があれば下野することも考えられた。
岸田首相は自民党総裁として「政治とカネ」の責任を取り、総裁選への不出馬を表明した。
もし総理・総裁を辞める覚悟があるなら、国民の期待に沿った思い切った政治改革ができたはずでした。
岸田総裁が立候補を辞退した自民党の総裁選は、40歳代の若い候補者ら9人で争われ、派閥の領袖の影響を排除した新しい形の総裁選となった。
当選した石破氏は、党内野党と言われてきた人でした。
総理大臣に就任した石破氏は、総裁選挙時の発言を翻し、就任 8日後に最短での解散、総選挙となった。
これは、総選挙前に国会での「政治とカネ」の追求を避けるのと、野党統一候補の調整に時間を与えないためと思われます 。
選挙戦は、政策論争は二の次で「政治とカネ」の問題が最大の争点となり、自民党は苦戦を強いられた。
選挙終盤、非公認となった候補者が代表を務める政党支部に、党本部から公認候補と同額の2000万円が支給されたことが報じらた。
国民感情を逆なでした執行部の愚行で、当落線上にあった候補者は苦杯をなめ、その結果、与党は過半数割れの惨敗を喫しました。