さくら通信

東京農工大の特別栄誉教授の遠藤章氏が、6月5日逝去されました。

このことについてはすでに本欄で報告させていただきましたが、遠藤氏の業績はコレステロールの合成を妨げるスタチンの発見で、これは細菌感染症から人類を救った 抗生物質ペニシリンと並ぶ「奇跡の薬」と呼ばれており、ノーベル賞の有力候補に上がっていただけに残念でした。

私は農工大の最高議決機関である経営協議会の委員を務めていたこともあり、親しくさせていただきました。

享年90歳でした。

ご冥福をお祈り申し上げます。合掌

さくら通信

遠藤章氏が逝去

市長在任中から東京農工大学の経営協議会委員を務めていました 。

外部委員は10人で、あの発光ダイオード でノーベル賞を受賞した中村修二 氏や、文科省、総務省の官僚、 国立大学の学長などで、私は地元の市長ということで府中市の高野律雄市長とともに委員を務めました。

そのため、農工大の重要会議で遠藤章特別栄誉教授と同席することがあり、遠藤特別研究室でお会いするなどのお付き合いをいただきました。

6月12日の新聞が、遠藤特別栄誉教授が今月5日に死去したことを報じました。

新聞では、「コレステロールの合成を妨げるスタチンの一種を発見した。その後、国内外でスタチン製剤の開発が加速し、世界中の脂質異常症・高脂血症の患者が利用する薬となった。これはペニシリンと並ぶ奇跡の薬とも呼ばれている。米国の医学分野で権威あるラスカー賞などを受賞し、ノーベル賞の有力候補にも上がっていた」とあります。

ノーベル賞の受賞発表時、農工大では今年こそと常に緊張感に包まれていました。

安らかな旅立ちを心から祈っています。合掌