『住みやすい街』に武蔵小金井が
令和2年、太平洋側の各地は快晴に恵まれるなど穏やかにスタートしました。本年が平穏な1年であることを願うものです。
米政府は2日、米軍がイランで英雄視される革命防衛隊のスレイマニ司令官を殺害したと発表。イランの最高指導者ハメネイ師は米国への報復を予告し、米、イラン対立激化の中東情勢で世界中に激震が走ってます。
さて、昨年12月18日の日本経済新聞、39面の東京・首都圏経済の欄に、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県の駅別の『本当に住みやすい街』の2020年版ランキングが掲載され、武蔵小金井がベスト7位にランクされていることを、知人からのファクシミリで知らされました。
これは、大手住宅ローン会社であるアルヒが策定し公表したもので、同社が2018年8月〜19年7月の融資実行件数をもとに、住環境や交通、コストパフォーマンスなど5つの基準で、不動産の専門家らとランキングを策定したものです。
1位は川口市の川口で、交通の利便性やコスト面、商店街の再開発の評価で前年の4位から躍進。2位は19年度版でトップだった北区の赤羽、都心へのアクセスや子育て重視の街づくり。3位は、横浜市のたまプラーザが広い歩道や公園の住環境、駅との直結複合施設。4位は柏市の柏の葉キャンパスで、大型商業施設や医療機関の充実。5位は台東区の入谷で、JR山手線の駅にも近く、職住近接として評価を集めた、とされています。そして、6位が王子で、7位に武蔵小金井が入りその後に小岩、ひばりヶ丘、東雲と続きます。6位以下には特に論評はありませんでした。これまで、3回のランキング発表で初めて武蔵小金井の名前が紹介されました。
この種のランキングに小金井市が入ることは市民としても大歓迎ですし、開発に関わってきた私にとっては感慨深いものです。小金井市のポテンシャルがいよいよ顕在化されてきたとの思いです。
武蔵小金井駅南口は昭和37年に都市計画決定がされたが、再開発の計画を立てては潰れることの繰り返しが何回も長く続きました。
平成7年JR中央線の高架事業が事業採択されました。鉄道高架の目的は、南北一体の街づくりをするためには、鉄道の平面交差を解消しなければならないというのが基本にあります。鉄道高架と街づくりは不即不離の関係にあり、小金井市にも駅周辺の整備が求められていました。
平成11年の市長選挙に立候補した私の選挙公約は駅周辺の整備でした。東小金井駅北口は土地区画整理事業、そして、武蔵小金井駅南口は再開発事業を推進することでした。
平成16年度の一般会計予算が街づくり反対から議会で否決されたことで、私は、市長の任期を約3年残して辞職し、再選挙に臨みました。相次ぐ苦難の末、武蔵小金井駅南口の再開発は昭和37年の都市計画決定以来、実に46年の歳月を要して平成20年3月に完成、まちびらきが催されました。また、平成21年12月にJR中央線高架事業も完成しました。
JR中央線の高架化や駅周辺の整備などの経過は『街づくりへの挑戦』と題して、今後、本欄で詳しく報告させていただきます。
(つづく)