さくら通信

わたしは悪い公務員

東京都市長会は前原町5丁目と接する東京都自治会館に26市の市長が集まって毎月会議が開かれています。

その会議の前後や休憩中の情報や意見交換は非常に意義のあるものでした。

いつの市長会だったか記録が見当たりませんが、一人の市長から「『私は悪い 公務員』って本読んだ?」との声が出ました。それに、数人の市長が反応し「これを書いたのはうちの職員だと思うよ 」との声も複数ありました 。

この本は 平成5年に出版されたもので 私もすでに読んでいて、小金井市の職員かOBが書いたと思っていました。

昭和33年の市制施行して数年後、市は職員組合執行委員長を職務命令違反で懲戒免職にした。しかし、組合の激しい復職運動で5年後に当局は懲戒免職を撤回した。復職した委員長は影の市長とも天皇とも呼ばれるようになり、組合はさらに強力になり市長を監禁、暴行、上司の吊し上げ、人事介入、議場への乱入など暴力的行動がまかり通っていた。市民には信じられないような労使関係が陰で続き、近くに所在していた小金井警察署は歯ぎしりしていた。

その本の著者名は金井次郎とあり、内容はかつての小金井市役所の体質から生まれたものと思われるものでした。副題には「3日やったら辞められない地方公務員の優雅な日々」とありました 。

大久保市政の3期目頃から組合の体質が徐々に変わり、私の時代の職員は常に前向きであり「模範的な公務員」であり、このような会話にはついていけませんでした。