さくら通信

衆議院選挙 福田かおるさんが当選

10月27日に執行された衆議院選挙で、立憲民主党が強いとされる武蔵野市、小金井市、そして、西東京市を選挙区とする衆議院東京18選挙区で、自民党公認の新人福田かおるさん(39歳)が当選しました。

福田さんは、自民党都連が18選挙区を女性に限定して公募し、それに応じた40 数名の中のひとりで、昨年3月16日書類選考で残った、6名の面接が党本部で行われました。

私も10名の選考委員のひとりで、福田さんを選ばせてもらいました。

いつ解散総選挙かも分からない中、約1年半地縁血縁のない3市の市民に、自らの政策を訴えて歩き続け支援のを広げてきました。

猛烈な逆風の中での選挙戦、その最終盤に党本部から、非公認候補者の選挙区支部への2000万円の活動資金の提供の報道は、さらなる逆風に晒されることになりました。

このような逆境での見事な勝利です。

得票は9万9002票で、対抗馬の松下玲子候補に2182票差の勝利でした。

問題は、小金井市が1864票負けたことです。

これを武蔵野市が3538票、西東京市が508票のリードで償ってもらいました。

また、比例選で自民党は立憲に、武蔵野で106、小金井で912、西東京で929 票の差で、3市とも僅差ですが敗れました。

因みに、前回令和3年10月の衆院選では、旧 選挙区で長嶋昭久氏と菅直人氏の戦いで、菅氏が6210票の差で勝利しました。

それは、武蔵野市で6304票、小金井で2696票を菅氏が上回り、府中市の2720 票の長島氏のリードも及ばず、比例での復活当選となりました。

また、平成29年10月の選挙は、土屋正忠氏と菅氏のいわゆる「土管戦争」は、土屋氏が9万5667票で、菅氏が9万6713票で、1046 票の僅差で菅氏が勝利しました。

土屋氏は、比例との重複立候補でないことから涙を飲みました。

この選挙でも、武蔵野で1946 票、小金井で3000票のマイナスで、府中市の3900票のリードも及びませんでした。

来年は3月に、小金井では市議選、7月に都議選、そして参議院選挙もあります。

福田さんの勝利を起爆剤に、小金井自民党の党勢 拡大に期待します。

さくら通信

自民党幹部に届かぬ国民の声(3)

衆議院選挙での国民の厳しい審判は、裏金問題に象徴される派閥政治への批判であり、立憲民主党が勝ったというより自民党が自滅したのです。

今後、国会で不十分な裏金の解明とザル法と揶揄される、政治資金規正法の改正が必要です。

また、公開が不要な政治活動費や、国会議員に毎月支給される100万円旧文書交通費は公開すべきです。

選挙後の会派結成で、裏金に関与し非公認で当選した4議員に「自民党・無所属の会」入りを要請し承認を得て届けられたようです。

4議員は自民党会派に入らずとも、与党とともに行動できる議員であり、国民の理解を得られるものは到底ありません。

国政の混乱の原因は、この4議員の責に帰することが大だからです。

今後、党の対応 次第では、来年7月の参議院選挙で同じ轍を踏むことになります。

国会議員の政治とカネの問題で、厳しい環境で各級選挙が行われることも、党幹部は考えなければなりません。

この一連の流れを、純真な子供たちがどのように見ているかも気になります。

私は市長在任中、市立小・中学校の卒業式には順番に出席しました。

第三小学校では、200人近い卒業生が卒業証書を授与された後、壇上から1人ずつ 将来の夢を話しました。

それは、プロスポーツ選手や医師、看護師、保育士、教師、花屋さんやケーキ屋さん、宇宙飛行士等など多彩です。

しかし、政治家はありません。

その後の私の挨拶で、「政治家がいなかったのは残念」に、保護者や来賓席から失笑が漏れました。

私はめげず政治の重要性を話しましたが、今だったら「政治家を目指せ」と言えるかどうか。

さくら通信

自民党幹部に届かぬ国民の声(1)

第50回の衆議院選挙が10月27日投開票され、自民党は公示前の247議席から56議席減の191議席となり、公明党も自民党の政治とカネの逆風の煽りを受けて議席を減らし、自民党総裁の石破茂首相の目標である、与党で過半数の233議席を18議席も下回る215議席と、目標は達成されず自民党は惨敗した。

この結果は組織のトップの責任であり辞任が相当です。

もし、石破総裁が1議員であったなら当然辞任を求めたと思われるが、立場が変われば小泉進次郎選対委員長の引責辞任で済ませることには理解できません。

一旦止めた清和会 (安倍派)のキックバック(還流 )を、安倍晋太郎元総裁の死後 これを復活させたのは誰なのか、清和会の幹部は政治倫理審査会(政倫審)でも 口裏を合わせたかのように、「知らぬ存せぬ」には納得できません。

国民の信頼を裏切る政治資金収支報告書の記載問題が、昨年暮れに発覚し1年近くが経過するが、この間にも信じられないことの連続です。

不記載議員は潔白を証明する絶好のチャンスにも関わらず、整理審への出席を拒否するのは全く理解できません。

また、政治資金収支報告書の記載漏れ500万円未満は不問に付す、自民党の判断も理解できません。

問題は金額の多寡でなく、違法は違法なのです。

裏金問題に関与した議員の46人中28人が落選し、非公認の当選は3人にとどまりました。

国民の怒りや不信が、自民党にお灸を据えたのです。